今日は、雑穀入りバゲットの試作です。
ローストされた大麦粉と粗砕きの黒豆が入っています。


大麦粉が濃い茶色の為、全体的に茶色です。



ところどころ黒豆が見えます。

大麦粉の影響で、ほんのりコーヒーを思わせる香りがします。
噛むと、バゲットより甘みが強く感じられました。
食感はやや重たい印象ですが、しっとりしています。

雑穀を入れたパンというと、栄養価は高いけど食べにくい印象を持つ方がいると思います。
しかし、無塩バターをつけて食べると穀物臭を和らげてくれます。
そして香りや甘みという良い部分をさらに引き出してくれるので、食べやすくなります。
また、そのままでもワインが進む旨みが強いバゲットです。
決して栄養価を期待したパンではなく、美味しさ重視!
それがベルツの基本姿勢です。

商品化出来るかはまだ未定ですが、色んな可能性を探ってみたいと思います。


余談ですが、大麦粉は別名「麦こがし」とか「はったい粉」と呼ばれます。
各地方で大麦粉を使ったお菓子がありますよね。
僕は、金沢・うら田の「麦笛」というお菓子が好きです。
大麦粉を使ったお菓子は、どちらかといえば伝統的なお菓子が多いようです。
また、栄養価の高さからか自然食とリンクしてくる部分もあります。

「麦笛」は、その両方とさらに新しさも感じさせるお菓子という印象です。
栗の甘露煮とあんこを、麦こがしの特製生地で包んで焼いたお菓子。
香ばしくふかふかとした独特の食感の生地と、栗・あんがとても合います。
「うら田」さんは、伝統を大事にしながら新しい要素を取り入れた他では余りお目にかかれないようなお菓子が多い和菓子屋さんです。
金沢に行く機会があれば、是非食べてみてください。